第14話
自然は大いなるキャンバス
2007.11.7
皆様、お久しぶりです。料理人、いや今や山男の植木です。
前回のコラムでご報告した新しいレストラン「MASAA’S」を軽井沢にオープンして約3ヶ月。準備期間を含めると、軽井沢に来てから早半年。たまに打ち合わせ等で戻る以外は、すっかり東京にご無沙汰です。皆様、植木を忘れてしまっていませんか?(笑)
今回は、軽井沢奮闘記というか、最近のこちらでの活動について。
軽井沢に店をオープンするにあたって、食材探しのテーマが「地産地消」なのは前回も書いたとおり。様々な野菜をはじめ、豚肉、豆腐、酒と挙げていったらきりがない。
中でも今一番旬なのが、茸。週に2回は山に入り、採っている。これが実に楽しく、かつ自然の醍醐味を味わうにはうってつけ。特に朝靄や森林の木々の間からの陽射しがなんともいえなく気持ちよく、そんな中で茸が採れた時は喜びもひとしお。
もちろん、ただ何でもかんでも採っているのではなく、ちゃんと目利きの人と共に採れそうな場所へ行き、食べられるものなのか毒があるものなのか、今採って良いものなのか残しておくべきものなのかを選別する。茸1つを通して考えても、山、そして自然の雄大かつ緻密な力を感じることが出来、改めて自然は本当に素晴らしいと思う。
ここで唐突に、「食」という文字について。
この字は、「人」と「良」という文字から成り立っている。つまり、食べるということは、「人」の身体を作り、心を創り、そしてその人を「良く」するということなのだ。
雄大な大自然の食材を使って日々料理を作ることで、この「食」に貢献出来る今の僕の境遇に、昔とはちょっと違った喜びを感じつつある今日この頃だ。
現在、軽井沢は紅葉が最高潮。そしてもうしばらくすると冬が訪れる。自然の移ろいに応じた日々の小さな出会いや発見を、プレートの上で形にしていくことを考えると、ワクワクする。
それでは、また次回!!
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